ヤッコ型(たとう式)段ボールとは?構造とメリットを解説
ヤッコ型段ボールは風呂敷のように包み込んで梱包する形式のものです。カタログやCD、DVDといった高さが低い薄い商品の梱包に向いています。フタ部分をテープで固定する必要があるものの、組み立てが簡単で作業効率も良いのが特徴です。
本記事ではヤッコ型段ボールの構造やメリットについて解説します。
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ヤッコ型段ボールとは
概要
ヤッコ型段ボールはJIS規格「JIS Z 1507」のコード番号:0401にて「ワンピースで継ぎ代なしで組み立てられるもの」と定義されています。開いたときの展開図が、折り紙のヤッコに似ていることが名前の由来で、別名で「多倒(たとう)式」とも呼ばれています。
薄くて平らな段ボールのため、CDや書類、衣類など厚みのないものの梱包に向いており、ネコポス、クリックポストといったメール便で多く使われている形式です。
構造
広げると太い十字のような形になっており、縦と横の部分に折り込み用の罫線が入っています。構造上、側面にある辺は段ボールが突き合っているだけで隙間ができるため注意が必要です。
抜き型を使うタイプと使わずに切れ込みを入れるタイプがあり、どちらも底の部分はフラットになっています。
組み立て方
ヤッコ型の裏表が分からない場合は、外側と内側の折り線で判断してください。折れ線が凹んでいる面が内側になり、太い線で盛り上がっている面が外側です。風呂敷のように底面は固定したまま、各フラップを包み込むように梱包していきます。最後にフタの部分をテープで固定すれば完成です。
ヤッコ型段ボールの欠点
前述した通りヤッコ型は側面部分に隙間ができる点がデメリットです。ここの四隅をテープで固定すると工程数が多くなるため、ほとんどはそのまま出荷されます。四隅の隙間から落下する可能性があるものや、精密機械といった衝撃に弱い商品の梱包には向いていません。
また、ヤッコ型段ボールのフタに貼られたテープをカッターで切るときに、段ボールの中身を傷つける危険性もあります。
ヤッコ型段ボールのメリット
デメリットもあるものの、ヤッコ型段ボールの特徴は折り込むだけで組み立てられる簡単さ。薄い商品をスピーディーに梱包したい人に向いている段ボールです。
閉じる際にテープ貼りが必要になるものの、A式段ボールとは異なりフタの部分に一の字貼りをするだけで完成します。抜き型を使い、指穴やふたが開きにくいロック機能を備えたヤッコ型もありますので、設計度が自由な点もメリットでしょう。