段ボールを梱包するコツ|大切な荷物の破損を防いで送る
引越し後に荷解きをしたら、大切にしていたお皿やグラスが割れていた経験がある人も多いのではないでしょうか?
ガラス製品や陶器など割れやすいものを送る際、輸送時の破損が心配ですよね。割れ物や大切な荷物をそのまま段ボールに入れると、荷物がぶつかり合って破損につながります。荷物の破損を防ぐためには、段ボールと荷物の隙間を防ぐことが大切です。
大切な荷物を送る予定がある人に向けて、荷物をしっかりと梱包するコツを解説します。
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目次
荷物がズレないよう段ボールはジャストサイズを選ぶ!
大切な荷物を送るときは、段ボールのサイズ選びが重要です。箱の隙間をなくすことで輸送中に破損する危険性を減らすことができ、後に解説する緩衝材の量も少なくできるためコスト削減にもつながります。
段ボールのサイズによって、どれくらいの荷物が入るか確認しましょう。
段ボールのサイズ別で最適な荷物
60サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が60cm以内の段ボールです。雑貨、本、洋服などの荷物に適しています。
80サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が80cm以内の段ボールです。引っ越し用や通信販売用として多く流通しています。ベビー服や子供服はもちろん、雑貨やアルバムも梱包可能なサイズです。
100サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が100cm以内の段ボールです。大きめの荷物や小さくて重い食器や本などの荷物に適しています。
120サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が120cm以内の段ボールです。引っ越し用の段ボールとして多く用いられています。一方で120サイズの段ボールいっぱいに文庫本を詰めた場合、およそ100冊ほど入るため1箱の重さが約20kgになります。重くなりすぎると底抜けの恐れがあるため、量を少なめにするか、120サイズより小さい箱に詰めるようにしましょう。
140サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が140cm以内の段ボールです。クローゼットやタンスのエリアごとの荷物が収まるくらいの大きさで、大型商品やモニター配送に使用するケースもあります。
160サイズ
縦、横、高さの三辺の合計が160cm以内の段ボールです。軽くて大きいぬいぐるみやクッションなどが適しています。引っ越しはもちろん、収納用としても活用できます。
また、段ボールは形のバリエーションも豊富なため、荷物に合わせて段ボールの形状を選ぶことも大切です。
段ボールの形状別で最適な荷物
みかん箱型
最も一般的な形の段ボールです。上面と底面をガムテープで固定する必要があります。サイズが豊富で、汎用的に使える形状です。
ポスター型
ポスターやカレンダーを梱包するときに最適な段ボールです。デザインは三角、四角、筒形とあり、サイズも深さに合わせて豊富に展開されています。
フタの部分がはめ込み式の場合は、輸送中に外れないようテープで固定すると良いでしょう。
組み立て型(B式段ボール)
底の部分を差し込み、ガムテープなしで組み立てられる段ボールです。 簡単かつスピーディに組み立てられるのが特徴で、フタの開閉を繰り返す場合に向いています。
ただし底の強度がないため、重い荷物はあまり向いていません。
ヤッコ型(タトウ型)
風呂敷のように包み込んで荷物を梱包する段ボールです。書類やカタログ、通販雑誌の発送で使われています。
段ボールに詰めるときのコツ
重いものはなるべく小さい箱に入れる
食器や本など、重い荷物は小さな箱に入れるのが基本です。大きな箱に重い荷物を入れると圧力が分散して、底が抜けやすくなります。
また、重くなりすぎると持ち運びづらく、破損の危険性が高まります。1箱あたりの重さは10〜15kg程度に抑えるようにしましょう。
重いものを下に軽いものは上に詰める
1箱に種類の異なるものを詰める場合は、重いものから順に詰めましょう。重い荷物を下にすることで重心が安定し、底抜けを防ぐ効果があります。
一番下にボール紙を入れるとさらに頑丈
荷物を梱包する際に底の部分にボール紙を敷くのもおすすめです。ボール紙は厚みがあり破れにくいため、底の補強に役立ちます。
またボール紙を挟むことで、底面の隙間からはみ出したガムテープの粘着面に荷物がくっつくのを防げるのもメリットです。
緩衝材として使えるもの一覧
荷物の破損は輸送時の揺れによって荷物がズレることで発生します。そのため破損を防ぐには隙間を埋めることが大切です。
段ボールに荷物を詰めた後は、そのまま封をせずに緩衝材を使い隙間を埋めましょう。
気泡緩衝材
「プチプチ」とも呼ばれているポリエチレン製の2層シートで、小さな突起の中に空気が入っています。透明で梱包しても荷物が見えやすいのが特徴です。
クッション性があるほか、湿気に強く保温や保冷効果も期待できるため、割れ物や食品に向いている緩衝材です。
新聞紙や紙袋
丸めた新聞紙や紙袋を段ボールの隙間に詰め込むと、緩衝材の代用として使えます。無料で手に入りやすい上に、荷物に合わせて自分で形を変えられるのがメリットです。
ただし丸めすぎると硬くなりクッション性がなくなるため注意しましょう。
ポリエチレンシート
緩衝性に優れた発泡ポリエチレン製シートで、ミラーマットとも呼ばれています。柔らかい素材ですが緩衝効果は高く、食器やワインボトルなどの凸凹の形に合わせて梱包することが可能です。
シート状、ロール状、平袋のタイプがあり、荷物によって使い分けるとよいでしょう。
ウレタン
ウレタンは軽量でクッション性に優れており、マットレスや枕に使用されることもある素材です。薄いスポンジのような見た目で、カッターで必要な大きさにカットできます。
積み重ねることもできるため、カメラやパソコンといった精密機械のほかに、水槽などのガラス製品にも適しています。
バラ緩衝材
主に植物デンプンを主原料としている段ボールと荷物の隙間を埋めるための緩衝材です。形は丸型、歯車型、まゆ型、ハート形と、デザインや色も豊富で、湿気に強く、高温多湿な環境にも適しています。
一度開封するとバラバラになる点がデメリットです。
エアークッション
ビニールの内部に空気を入れた緩衝材です。クッションのような形状で、段ボールと荷物の隙間を埋めて使います。
ただしクッションの体積が大きいため、小さい商品の梱包には向いていません。
ガムテープの種類と貼り方でも強度は変わる!
養生テープの使用は避ける
養生テープとは一般的にポリエチレンでできており、後で綺麗に剥がせるように作られています。そのため粘着力が弱く、剥がれやすいため段ボールの梱包にはおすすめできません。粘着力が強いクラフトテープや布テープを使用しましょう。
ガムテープの貼り方は十字貼りがおすすめ
段ボールへのガムテープの貼り方には種類があります。荷物の重さや内容によって使い分けると良いでしょう。
一の字貼り
特に重くない荷物や段ボールの上部を閉じるときは、一の字貼りがおすすめです。長辺の合わせ目に沿って、横1本にガムテープをまっすぐ貼れば完成します。
ガムテープは長めにとり、側面までしっかり貼るようにしましょう。
十字貼り
段ボールの底の中央で十字が交わるように貼る方法を十字貼りといいます。荷物の底抜けを防ぐテープの貼り方の中で最も一般的な方法です。
1人で運べる約10〜15kgまでの重さの段ボールを梱包するのに適しています。
H字貼り
段ボールの長辺と短辺のどちらも塞ぐ貼り方です。底のスキマを完全にふさぐことができるため、輸送の際にスキマから外へ中身が飛び出したり、外からゴミやホコリが入るのを防げます。
補強効果はないため、紙類や長期保管する荷物に適しています。
クロス組みは避けよう
クロス組みは、段ボールの各辺を交互に重なるよう折り込むだけで組み立てられ、ガムテープも必要ない手軽さが魅力です。
しかし、クロス組みは蓋の部分が歪むため耐久性がなくなります。そのため段ボールの内側から荷物の重さがかかると隙間が大きくなり、外に広がる力を抑えきれず底抜けにつながるため危険。特に長期保管や引っ越しのときは避けましょう。
どんな荷物か分かるケアシールを貼ろう
伝票での見落とし防止や、担当者のケアレスミスを防ぐことを目的として「ケアシール」と呼ばれるものが用意されています。梱包を終えたら、業者指定のケアシールを活用して大切な荷物を守りましょう。
代表的なケアシールとして下記の6種類があります。
- われもの注意
- 天地無用
- 上積現金
- 取扱注意
- 水漏れ厳禁
- 折曲厳禁
ただしケアシールはあくまでも注意喚起を目的としているため、荷物の安全性が保証されるわけではありません。過剰にシールを貼るのではなく、破損しないように丁寧な荷物の梱包を心がけましょう。
荷物の破損は運送時の揺れによって荷物がズレることで発生します。そのためジャストサイズの段ボールを選び、できるだけ隙間がないようにしましょう。また、空いたスペースに緩衝材を詰めることで、耐衝撃性を高めたり荷物のズレを防ぐことができます。
段ボールを組み立てるときは必ずガムテープを使用し、荷物の内容や重さに応じて貼り方も変えるのがポイントです。梱包を終えたら、ケアシールを活用して大切な荷物をしっかり守りましょう。
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段ボールの各辺を交互に重なるよう折り込む「クロス組み」は、蓋の部分が歪むため耐久性が低く底抜けにつながるため危険です。
他にも、100円ショップやホームセンターで購入可能な気泡緩衝材やバラ緩衝材もクッション性が高く、隙間を埋めるのに適しています。