パレットの積み方7パターンを画像付きで解説|最適な積み付け方とは

souco編集部
パレットの積み方7パターンを画像付きで解説|最適な積み付け方とは
(画像:iStock)

物流業界にとって荷物をまとめて管理できるパレットは、今や無くてはならない存在です。パレットに荷物を積み付ける際、荷物の大きさや特徴によって積み付け方が異なります。本記事ではパレットパターンの種類一覧だけでなく、それぞれの特徴やパレタイズのコツについても解説します。

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パレットに荷物を積み付ける際の基本用語をおさらい

パレットパターン

パレットパターンとはパレットに荷物を積む際の並べ方のことです。さまざまなパレットパターンが存在し、それぞれ特徴やメリットが異なります。
適切なパレットパターンを選ぶことで、荷物を安定して積み付けられたり積載効率の向上が見込めます。

パレタイズ

パレタイズとはパレットに荷物を積み付ける作業のことです。最近ではロボットによる自動化も進んでいますが、いまだ手作業が中心となっています。

パレタイズのポイントと注意点

重い荷物は下に軽い荷物は上に

異なるサイズの荷物をパレタイズする場合は、重くて硬い荷物を下に置くことが基本です。
軽くて柔らかい荷物を下に置くと上からの圧力で簡単に荷物がつぶれてしまい、荷崩れを起こす可能性があります。

重しになる荷物を最後に上から乗せる

先述したように、基本的には重い荷物は下に乗せますが、上に乗る荷物が軽すぎる場合は強風や横揺れで落下する可能性があります。そのため、最後に軽い箱がつぶれない程度の重さの荷物を一番上に置くことで、重しの役割を果たします。

荷崩れにつながるオーバーハングに注意

オーバーハングとは荷物同士がきれいに重なっていなかったり、パレットから飛び出していることを指します。はみ出した部分の重力や上に乗っている荷物の圧力によって、全体のバランスが崩れて荷崩れの原因となります。

また、板と板の間が広い木製パレットの場合は荷物がはみ出ていなくてもオーバーハングとなる場合があるため注意が必要です。荷重が均等にかからないと荷崩れにつながるため、使用するパレットにも注目するようにしましょう。

パレットパターンの種類

主なパレットパターン一覧

ブロック積み

パレットパターン - ブロック積み

ブロック積みとは荷物を同じ方向に並べる積み方で、平積みとも呼ばれています。積み方がシンプルなので、荷物をまとめて取り出せるのがメリットです。
ただし横からの力に弱く、フォークリフトやトラックで運搬する際に荷崩れを起こす可能性があります。対処法として、ストレッチフィルムやラッシングベルトで固定すると荷崩れを防げます。

交互列積み

パレットパターン - 交互列み

ブロック積みの応用で、段ごとに向きを90度変えて積み上げる方法です。別名、インターロック積みとも呼ばれています。
簡単に積める上にブロック積みより荷崩れしにくいのがメリット。しかし荷物の形が正方形に近いとブロック積みと変わらず、あまり意味がありません。

ピンホール積み

パレットパターン - ピンホール積み

長方形の荷物を正方形に積む際に用いられるパレットパターンです。真ん中に空間があることから、風車積みとも呼ばれています。この空間が空気の通り道となるため、冷蔵などの温度管理が必要な荷物に向いているのが特徴です。
ただし、空いている空間の分、積載効率が下がります。

ダブルピンホール積み

パレットパターン - ダブルピンホール積み

ピンホール積みの応用で、1つの段に空洞が2つできます。積み付け方法が複雑なため、作業効率があまり高くないのが懸念点です。

レンガ積み

パレットパターン - レンガ積み

レンガ積みとは、1つの段で荷物の縦と横の向きを変えて積む方法です。段を重ねるごとに向きを180度反対にして積み上げます。
多少の振動で荷崩れしないことがメリット。また、外側から全ての荷物の側面を確認でき検品しやすいのも特徴の1つです。

窓積み

パレットパターン - 窓積み

レンガ積みの応用で縦向きの列を1列増やした方法です(窓積みに分類せず、レンガ積みとする場合もあります)。カゴ車や正方形ではないパレットに積み上げる場合に使われます。荷物の側面が必ず見えるため、レンガ積みと同じく検品しやすいのがパレットパターンです。

〇回し〇段切り

上記で紹介した積み方以外に「〇回し〇段切り」といった内容で積み方を指示される場合があります。これは1段ごとに荷物を何個置き、それを何段重ねるかを示すものです。

〇回し:1段ごとに置く荷物の個数
〇段切り:同じ向きで詰む段数

例)4回し2段切りの場合
荷物を4個置いた状態を1段とし、同じ向きで2段重ねた後に向きを変えるという意味になります。

最適なパレットパターンを算出してくれるサイト

日本で1番流通量の多い1,100mm×1,100mmのパレットへの最適なパレットパターンを計算してくれるサイトです。荷物の横幅と奥行きを入力すると、1段あたり荷物をいくつ積み付けられるかが算出されます。

種類の異なる荷物を積む際の注意点

重い荷物は一番に下に置く

先述した通り、重い荷物や硬い荷物は下に置くことが基本です。
軽い荷物を下・重い荷物を上に置いてしまうと、軽い箱はつぶれて、全体が崩れてしまう可能性があります。

ストレッチフィルムを使用する

ストレッチフィルムとはポリエチレン樹脂などを使用した梱包するためのフィルムのことで、商品の保管や運搬の際に使用します。
パレットに乗っている荷物を巻くことで、商品の荷崩れ防止や荷物の破損を防げるアイテムです。また、防水や防塵といった特徴もあります。

積み方によって安定性は異なります。荷崩れや商品の破損を防ぐためにも、適切な積み付けが重要です。

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よくある質問
パレットの荷崩れを防ぐための方法は?
重くて硬い荷物を下に置くのが基本です。その上で、パレットから荷物が飛び出さないよう綺麗に積み上げるようにしましょう。パレタイズの後にストレッチフィルム等で梱包するのも効果的です。
パレットの「何回し何段」とは?
「何回し」は1段ごとに置く荷物の個数で、「何段」は同じ向きで詰む段数を指します。
記事の執筆者

souco編集部

株式会社souco

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